【B.LEAGUE】三河@渋谷観戦記録【23節】
サンロッカーズ渋谷は、日本のアリーナ不足問題に直面し、Bリーグ発足時のチーム分けに、他のいわゆる企業チームから一歩遅れを取った。
渋谷を本拠地にしたものの、日本にはB1の規定である5000人入るアリーナ施設は稀で、
渋谷周辺にあるもので言えば、「東京体育館」、「代々木第一体育館」位である。
数年先まで予定が埋まっているそれらの巨大施設をシーズン中ホームゲーム8割開催する力も金もあるはずがなく、それらの施設を占有することは簡単ではない。
そんな中、ホームアリーナとして決定したのが、青山学院記念館である。
大学施設をアリーナとして利用する、まさに苦肉の策ともいえる。
しかし、その「苦肉の策」がある意味功を奏しているかもしれない。
お洒落な街並みの中に林立した、まさに「青学」といった立地である。
地方出身の私からしたら、偏見を覚えずにはいられない。
アクセスも良好で、渋谷駅からは青山通りを徒歩10分(出口による)
表参道駅からは徒歩5分ほど(B1出口!!)
当然表参道なので、もともと人通りの多いところである。
そこに、ちょっと道を歩くと黄色い横断幕が掲げられ、何やら人が賑わっているのだから、嫌でもその様子は目につく。
街中を歩くカップルから、
「なんかやってんのかな?」
「バスケ?」
という会話が頻繁に聞こえる。
開催するだけで広告できるとは、まさに理想的である。
思えば人口が多く、集客に有利とされている都市型クラブも、なかなか人通りの多いところには本拠地を構えられていない。
同じ東京に本拠地を持つアルバルク東京は、代々木第二の場合はなかなか第二のほうまで人が通らないため、人の目にはかかりづらい。
立川立飛も、駅から近いとはいえ特に23区ではないため、人口がおおいわけでもない。(行ったことないのであんまり言いません)
千葉も、船橋アリーナは船橋駅など繁華街ではなく、周りはあまり栄えていない住宅街に存在する。
川崎も、とどろきアリーナは運動公園なので、なかなか「サッカーで来たらバスケやってた」くらいしか一般の人の目には留まらない。
横浜も、横浜国際プールはみなとみらいのような繁華街にはアリーナはなく、どちらかというと山奥に位置する。階段がつらい。
そういう意味で、大都市の旨みを一番活かせているのは渋谷かもしれない。
娯楽の競合が多い大都市型クラブにおいて、どう生き残るかは至上命題である。
もともとアリーナではなく、大学の施設であるため、プロバスケの興行をする上では、障害なども多い。
例えばお酒が飲めなかったり、物販ブースが限られていたり、トイレの数が少なかったり。
ただ、この立地は本当に素晴らしいので、「本物のアリーナ」を構えるまで、娯楽の多い渋谷・表参道にサンロッカーズ渋谷の存在感を発揮できたらいいと思う。
マディソンスクエアガーデンはタイムズスクエアの徒歩圏内にあるみたいに、
渋谷のアリーナは109前のスクランブル交差点のすぐ近くにあってほしい。
て、そんな長ったらしい冒頭でしたが、書いていきますw
【会場】
青山学院記念館
青山学院大学 渋谷キャンパスにある
評価 | コメント | |
収容人数 | ★★★☆☆ |
3500~4000くらい? たぶんMAX4000くらい+立見で5000の計算かと思います。 |
アクセス | ★★★★★ |
JR等「渋谷駅」より徒歩10分
ちょっと地方民にはわかりづらいけどアクセスはBリーグ最強 |
周辺施設 | ★★★★★ | 渋谷ですからね… |
見やすさ | ★★★☆☆ |
<2階自由席> 自由席が割とみんな来るの早いので、お早目に。 音響機材などがあって見えにくい箇所ありなので気を付けてください。 |
【運営】
開場時間が試合開始の1時間半前で、自由席争奪戦で割と早くから並んでいるので注意が必要です。
(12時20分くらいから並んで、入場までは25~30分くらいかかりました)
グッズ販売等は1階のアリーナ入ったところ(2階の人でも入れるところ)で実施。
ちょっとグッズは種類が少なく感じました。
飲食も、お酒とかの制約あるだけあってちょっとバリエーションが少なめです。
【演出】
試合開始ギリギリまでそんなに目立った演出や応援練習などがない、NBAに近い形式。
ほかのクラブの多くが30分以上前から選手入場前に演出がスタートしますが、
渋谷は選手入場でずらーっと選手が一気に入ってくるだけ。
5分前くらい?から暗転演出とかが始まります。
ただし、試合開始前はただただ練習眺めているだけということもありません。
なんといっても渋谷にはサンディーがいる。
この日はタツヲも来ていたので、その掛け合い見てるだけで楽しめました。
僕は地蔵観戦勢(どっちの応援もせず、ただ仙人のように戦況を見つめ、好プレーにはニヤリとし、残念なプレーにはため息を漏らす)のため、応援練習とかあっても困るだけなのでちょうどよかったです。
実際開場時間と試合開始時間しかわからないので演出がいつ始まるのかわからないということもあるし、海外ではハーフタイムにやっとお客さんが全員入ってくるみたいなこともあるので、あんまり演出早く始めるのもどうなのかなぁと思います。
試合開始前の演出は、スターティング5まではDJが音楽流すとか、ギターカムみたいのやったりとかまででいいんじゃないかなと思ったり。
本当にサンディーとタツヲは素晴らしい…
なんかよくわからかったけど面白かったですこのカーリング。カーリングなんですこれ。
【試合】
2018/3/18(Sun)
<外国籍>渋谷:1-2-1-2、三河:1-2-1-2
<動員>3369人
序盤から三河が主導権を握り、終始三河ペースといった感覚でした。
三河のインサイドに対してサクレは守れるのですが、なかなか満原とハレルソンが止めれず、フラストレーションを溜め込んでしまう形に。
橋本と伊藤の青山学院大学PG対決in青山学院記念館は白熱し、
全体的には橋本が格の違いを見せつけていましたが、スピードで橋本を圧倒したり、スティールしたりと伊藤も一矢報いんばかりにハッスルを見せていました。
渋谷のオフェンスはベンドラメがけん引。
キレのあるドライブから柔らかい身のこなしでペイントエリアにアタック。
終盤まで7点差近く離れて渋谷が後を追う形になっていましたが、最後は渋谷が意地を見せ、激しいプレスを仕掛け怒涛の追い上げ。
4Qだけで6つのTOを誘発し反撃の足掛かりを掴みましたが、橋本竜馬はFTを3/4で決め、追撃を遮断。(橋本のこういう局面にしては珍しく、1本落としましたが…)
そして全体として光輝いたのが比江島。
放ったシュートはすべてリングを抜け、26得点。(ただしTO6は言わない約束)
なんというかいつでも点とろうと思えばとれるんやで見たいな感じでした、、、
ただ一方で三河には課題も。
やはり、いかんせんベンチメンバーがパッとしないんですね。
狩俣、松井、西川はいずれもボールハンドリングを得意としていない印象があり、
橋本、比江島のどちらかがいないと渋谷のようなプレッシャーの強いチームにはなかなか安心してボールを運べない。
特に狩俣はPGなので、しっかりと橋本を休ませられるよう、鈴木HCの信頼を勝ち取っていきたいところ。
また、渋谷はDFこそ素晴らしいものの、OFでいまひとつステップアップがほしいところ。
いずれの選手も決定力に欠け、ベンドラメが今日はよかったのですが、ほかの選手のステップアップが欲しい。ディフェンスファーストのチームなので、杉浦が課題を克服してくれそうですが、ディフェンスのアジャストに苦戦していそうですかね。
渋谷は苦しくなっていますが、どこかで挽回し、CSを目指したいところでしょうか。
以上。次はどこに行きましょうか…
なんか議論系の記事で間隔あかないようにしたい…